・プント・バンコ(Punto Banco)(アメリカンタイプ・大バカラ)
ラスベガスでバカラが人気となったのは、ヨーロッパタイプのバカラと違ってゲームのルールからオプション(選択肢)を無くし、単純明快にしたこと、カジノが全ての賭け金を引き受けたこと、さらにミニバカラを開発して庶民化したことなどによります。
アメリカンタイプでは客はバンカーサイド、プレイヤーサイドのどちらにも賭けられるだけではなく、引き分け(Tie)にも賭けられます。
配当はプレイヤー、バンカーどちらに対しても1対1ですが、バンカーサイドに賭けて勝った場合、カジノのコミッションとして5%を差し引かれます。
これはゲームのルール上バンカーサイドが若干有利であることによります。
引き分けに賭けた場合の配当は1対8です。
なお、カジノのコミッション5%はヨーロッパスタイルのバカラでも同じです。
アメリカンタイプでは格式張った手続きは無くなりましたが、それでも一定の形式はあります。
ゲームはテーブルに座った客が順番にバンカーを引き受ける形になりカードシューが反時計周りに渡されていきます。
もちろんバンカーになることを拒否することもできます。
バンカーになった客はプレイヤーサイドに1枚目と3枚目を配り、2枚目と4枚目をバンカーサイドとしてカードシューの下に挟んでおきます。
ディーラーはプレイヤーサイドに配られたカード2枚をプレイヤーサイドに最も高額を賭けた客に渡します。カードの見方、開け方、ディーラーへの戻し方などに特別なルールはありません。
なお、カードシューを巡回させることを止め、ディーラーがカードを配る方式のカジノもあります。 その場合、カードを最初に見る権利はプレイヤー・バンカー、それぞれのサイドに最も多く賭けた者に与えられます。
■大バカラのプレイ方法
通常バカラは離れたエリアでプレイされることが多く、クラップスと同じ大きさのプレイテーブルにはディーラー3人います。
一つのバカラテーブルで12人から14人までがプレイできるようになっています。
バカラの賭け方は主に2つしかありません: Banker/Player(Banco/Punto)。
滅多に使われませんがTie(引き分け)というのもあります。
プレイヤーにカードを配らせるか、ディーラーにカードを配らせるかはカジノによって異なり、オンラインカジノではバーチャルディーラーがカードを配ります。
全プレイヤー(カードを配るプレイヤーを含む)はBankerかPalyerのいずれかに賭けますが、
通常Banker側にはディーラーが賭けます。カードを配りたくないプレイヤーは"Shoue"を隣のプレイヤーに渡して交代することができます。
ShoeはBankerが勝つまで同じプレイヤーの元から移ることはありません。
2枚ずつのカードが配られると、プレイヤーはBankerかPalyerのどちらが勝つか、またはTieかに賭けます。
ルーレットのように赤か黒かに賭けるのとほとんど同じ感じですが、唯一違うのがBanker側に賭けていてBankerが勝った時にには5%のコミッションか税金が差し引かれるというポイントです。
Banker側にこの5%のコミッション(税金)が付けられるのは、8デック以上のカードを使用されるバカラにおいてPlayerよりもBankerの方が3〜4手程勝つように設定されているためです。
Banker、Playerのそれぞれに最低2枚から最高3枚までのカードが配られ、Player側に賭けているプレイヤーはカードをチェックし、カードを配るプレイヤーに返します。
カードを配るプレイヤーは両手でカードを裏返し、カジノディーラーは勝者を発表します。
勝敗が決定すると、カジノディーラーは負けた側の賭け金を先に回収し、勝った側に支払いを行います。
カードを配るプレイヤーには支払いに関する一切の責任はなく、他のプレイヤー同様の扱いとなります。